介護用の入浴用スリングシートは、清潔さと耐久性を保つために、正しいお手入れが欠かせません。以下に、お手入れの具体的な方法と注意点を説明します。
お手入れの手順
1. 使用後の洗浄
a. 温水での洗い流し
- 入浴後は、シートに付着した皮脂、石鹸、シャンプーなどを温水でしっかり洗い流します。これにより、素材の劣化を防ぎます。
b. 中性洗剤の使用
- 必要な場合は、中性洗剤を使用して手洗いします。洗剤が残らないように十分にすすぎます。
- ポイント:漂白剤や強アルカリ性洗剤は、素材を傷める可能性があるため使用しないでください。
2. 乾燥
a. タオルドライ
- まずタオルで軽く押さえるようにして水分を吸い取ります。強く絞ると素材が傷む可能性があるので避けましょう。
b. 陰干し
- 日陰の風通しの良い場所で完全に乾かします。
- 注意:直射日光や高温の乾燥機は素材を劣化させる原因になるため使用を控えます。
3. 点検
a. 素材の状態確認
- シートやストラップにほつれ、裂け、金具の錆びや緩みがないかをチェックします。
- 劣化や破損が見られる場合は速やかに交換してください。
b. 接合部のチェック
- スリングシートのフックやバックル部分を重点的に確認し、安全に使用できる状態であることを確かめます。
4. 保管
a. 清潔で乾燥した場所に保管
- シートは湿気の少ない清潔な場所に保管します。湿気が多い場所での保管はカビや劣化を招く可能性があります。
b. 折り畳み方
- スリングシートを適切に折り畳み、シワやひっかかりを避けて保管してください。
まとめ
適切なお手入れは、入浴用スリングシートの衛生状態を保ち、利用者の安全を確保するだけでなく、製品の寿命を延ばすことにもつながります。清掃後の乾燥と保管を徹底し、定期的な点検を行いましょう。