吸水性とは、液体を吸収する性質を指しています。 例えば、衣類の場合、汗を吸収する性質が吸水性といいます。 運動等で汗をかいた時、吸水性が高い衣服を着ているほど、ムレやベトツキ等の不快感が減ることになります。植物繊維では「綿」、化学繊維では「レーヨン」や「ポリエステル」が吸水性に優れています。
スリングシートは一年中使用され、敷きっぱなしで使用したり、浴室で使用したりして、使用方法及び場所によっては、吸水性もスリングシートを選択する際の確認ポイントの一つにした方がいいでしょう。
吸水性の基準値はJIS(日本産業規格)L1907 : 2010に基づく試験で決められております。生地が汗や水といった水分をどれだけ吸収しやすいかを評価するために行う試験です。
試験は,次の3種類があります。
1. 吸水速度法(吸水速度)
- ) 滴下法 この方法は,主にはっ水性のあるもの(毛のように油分を含んだものなど。)以外のものに適用する。
- ) バイレック法 この方法は,主に高吸水性以外のものに適用する。
- ) 沈降法 この方法は,主にタオル生地に適用する。
2. 吸水率法(吸水率)
この方法は,主に吸水性が比較的高いものに適用する。
3. 表面吸水法(最大吸水速度及び最大吸水速度時点の吸水量)
この方法は,主に高吸水性のものに適用する。
参考・引用資料
- 日本産業規格JIS L1907:2010: 繊維製品の吸水性試験方法